部屋が散らかりすぎて手が付けられない。足の踏み場がないほど物が溢れている。いわゆる「ゴミ屋敷」状態に陥ってしまった場合、自分だけで片付けるのは精神的にも体力的にも相当な負担です。
「家事代行サービスに頼めば解決するのでは?」と考える方もいますが、実はゴミ屋敷レベルの片付けは家事代行の対応範囲外であるケースがほとんどです。ただし、状態の程度によっては対応可能な場合もあり、また家事代行以外の適切な依頼先を知っておくことも大切です。
この記事では、ゴミ屋敷に関して家事代行でできること・できないこと、そして本格的な片付けが必要な場合の依頼先や費用の目安を詳しく解説します。

家事代行とゴミ屋敷清掃の境界線
まず、家事代行でどこまで対応できるのかを明確にしておきましょう。
家事代行で対応できるレベル
「散らかっている」程度であれば、家事代行で十分対応可能です。具体的には以下のような状態です。
- テーブルの上に書類や雑誌が散乱している
- 洗い物がシンクに溜まっている
- 洗濯物が山積みになっている
- 床にモノが散らばって掃除機がかけられない
このレベルであれば、片付け+掃除のセットで家事代行に依頼できます。2〜3時間の利用で見違えるようにスッキリするケースも多いです。
家事代行では対応が難しいレベル
以下のような状態は、家事代行の範囲を超えています。
- ゴミ袋が複数日分溜まって部屋を圧迫している
- 害虫(ゴキブリ、ハエなど)が発生している
- 腐敗した食品がある
- 床が見えないほど物が堆積している
- 悪臭が発生している
このレベルになると、ゴミ屋敷専門の清掃業者に依頼するのが適切です。家事代行のスタッフは日常清掃のプロであり、大量のゴミ処分や害虫駆除、特殊清掃には対応できません。
判断に迷う場合は、家事代行サービスに事前に部屋の写真を送って対応可否を確認してみましょう。正直に状況を伝えることで、適切なサービスを案内してもらえます。
ゴミ屋敷清掃の専門業者とは
本格的なゴミ屋敷の片付けを依頼する場合、専門の清掃業者を利用することになります。
ゴミ屋敷清掃業者の作業内容
専門業者は以下のような作業に対応します。
- 大量のゴミ・不用品の仕分けと搬出
- 粗大ゴミの回収と処分
- 害虫駆除
- 消臭・除菌作業
- 床や壁の清掃(原状回復に近い対応)
複数名のスタッフが一斉に作業するため、1日で部屋全体を片付けてもらえるのが大きなメリットです。一人で何日もかけて片付けるストレスから解放されます。
料金の目安
部屋の広さと汚れ具合によって大きく変動しますが、一般的な目安は以下のとおりです。
- 1K・1R:30,000円〜80,000円
- 1LDK〜2DK:80,000円〜200,000円
- 2LDK〜3DK:150,000円〜400,000円
- 3LDK以上:300,000円〜
決して安い金額ではありませんが、自分で片付ける労力と時間を考えると、費用対効果は悪くないという声も多いです。
業者選びの注意点
ゴミ屋敷清掃業界は参入障壁が低く、中には不当な料金を請求する悪質な業者も存在します。見積もりを複数社から取ること、口コミや実績を確認すること、追加料金の有無を事前に確認することが大切です。
参考:全日本不用品回収業者協会

ゴミ屋敷を片付けた「あと」が大事
専門業者に片付けてもらった後、同じ状態に戻らないようにすることが何より重要です。ここで家事代行の出番がやってきます。
定期的な家事代行でリバウンド防止
ゴミ屋敷化する背景には、「忙しくて掃除する時間がない」「片付けが苦手で後回しにしてしまう」という事情があります。片付けた直後から家事代行を定期利用することで、キレイな状態を維持するサイクルを作れます。
週1回、最低でも月2回のペースで掃除と片付けを依頼し、散らかる前にリセットする習慣をつけましょう。
整理収納アドバイザーの活用
タスカジなどのマッチング型サービスでは、整理収納アドバイザーの資格を持つスタッフが在籍しています。片付けが苦手な人に向けて、モノの定位置を決めたり、収納方法を提案してくれたりするので、根本的な改善につながります。
小さな習慣を身につける
1日5分だけでも片付けの時間を作ること、ゴミの日に必ずゴミ袋を出すこと、使ったモノは元の場所に戻すこと。小さな習慣の積み重ねが、ゴミ屋敷への逆戻りを防ぎます。家事代行スタッフから片付けのコツを教えてもらうのも効果的です。
ゴミ屋敷化を繰り返す場合、背景にメンタルヘルスの問題(うつ病、ADHDなど)が隠れていることもあります。「片付けられない自分が悪い」と自分を責めず、必要であれば医療機関への相談も検討してみてください。
自治体のサポートも活用しよう
ゴミ屋敷問題に対して、自治体がサポート制度を設けているケースがあります。
ゴミ屋敷条例
東京都の一部の区や大阪市など、ゴミ屋敷に関する条例を制定している自治体が増えています。条例に基づいて片付けの支援や費用の一部助成を行っている場合もあるため、お住まいの自治体のホームページで確認してみてください。
地域包括支援センター
高齢者のゴミ屋敷問題については、地域包括支援センターで相談に乗ってもらえます。介護サービスとの連携で、定期的な見守りや生活支援につなげてもらえるケースもあります。

よくある質問
Q. 家事代行に部屋の状態を見られるのが恥ずかしいです
家事代行のスタッフは、散らかった部屋を日常的に対応しているプロです。「こんな部屋で恥ずかしい」と感じる必要はまったくありません。むしろ、スタッフにとっては「キレイにしがいがある」という前向きな捉え方をしている方が多いです。
Q. ゴミ屋敷の片付け費用を安くする方法はありますか?
自分で処分できるゴミ(可燃ゴミ、缶・ペットボトルなど)を事前に出しておくだけでも、業者に依頼する量が減って費用を抑えられます。また、リサイクル可能なものを買取に出すことで、処分費用から差し引いてもらえる業者もあります。
Q. 賃貸物件でゴミ屋敷になった場合、退去時にどうなりますか?
壁紙や床に汚れ・臭いが染みついている場合は、原状回復費用を請求される可能性があります。早めに対処すればダメージを最小限に抑えられるので、先延ばしにせず行動することが大切です。
Q. ゴミ屋敷の片付けにかかる時間はどれくらいですか?
1K〜1LDKで3〜6時間、2LDK以上で1〜2日が目安です。専門業者は複数名で一気に作業するため、想像以上に短時間で終わることも珍しくありません。
Q. 片付け後に家事代行を始めるタイミングは?
片付け直後から始めるのがベストです。キレイな状態のうちに定期利用をスタートすることで、散らかるスキを与えません。「もう少し様子を見てから」と先延ばしにすると、元に戻ってしまうリスクが高まります。

